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ななつぼし
交配に使われたのはひとめぼれ・空系90242A・あきほです。交配組合せはひとめぼれ/空系90242A//空育150号。1993年に交配。育成は北海道立中央農業試験場。
空育163号 SOR0001630
系統図
図を飛ばして一覧を見る親
交配組合せ: ひとめぼれ/空系90242A//空育150号
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ひとめぼれ 交配親 母父の別は記載なし
東北143号 ・ 穂ばらみ期の障害型耐冷性は極強
三元交配。(ひとめぼれ/空系90242A)のF1に空育150号を交配したもの。育成報告にも農研機構データベースにも母本・父本の別は書かれていないため、ここでは「交配親」とだけ記す
出典: イネ品種データベース検索システム「東北143号(ひとめぼれ)を親とする品種一覧」 / 水稲新品種「ななつぼし」の育成(北海道立農試集報 83, 1-10, 2002年)
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空系90242A 交配親 母父の別は記載なし
出典: 水稲新品種「ななつぼし」の育成(北海道立農試集報 83, 1-10, 2002年) / イネ品種データベース検索システム「空育163号(ななつぼし)」交配組合せ
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あきほ 交配親 母父の別は記載なし
空育150号
出典: 水稲新品種「ななつぼし」の育成(北海道立農試集報 83, 1-10, 2002年) / イネ品種データベース検索システム「空育163号(ななつぼし)」交配組合せ
子孫
続柄は、いちばん近い血のつながりで数えています。系統図の段は交配の順序で決めているので、経路が複数ある品種は続柄より下の段に描かれることがあります。
北海道で、ひとめぼれを親にした
育成報告に交配組合せがこう書かれています。
「(ひとめぼれ×空系90242A)F1×空育150号(あきほ)」
1993年、北海道立中央農業試験場。三つの親を使った三元交配です。 育成報告にも農研機構のデータベースにも、どれが母本でどれが父本かは書かれていません。 書かれているのはこの組合せだけなので、上の一覧でも「交配親」とだけ記しています。
そのうちの一つがひとめぼれで、ひとめぼれはコシヒカリの子です。 したがってななつぼしはコシヒカリの孫にあたります。
ひとめぼれの育成目標は「コシヒカリの耐冷性を東北へ」でした。 その品種が、さらに北で親に使われている。目標がもう一段、北へ運ばれた形です。
F1を葯培養にかけた
同じ育成報告に、育成方法が一行で書かれています。
雑種第1代を葯培養で育成
ふつうの系統育種法なら、交配してから固定するまで何世代もかかります。 葯培養は、その工程を大きく縮めます。
コシヒカリは交配から命名まで12年かかりました。 ななつぼしは1993年交配、2001年3月に北海道の奨励品種採用。8年です。
「きらら397に優る」
育成報告の食味評価は、こう書かれています。
食味は「きらら397」に優る
きらら397は、それまでの北海道米の顔でした。 その品種を、食味で超えることが基準になっている。 障害型耐冷性も「強」。北海道で作る以上、ここは外せません。
北海道米の約半数
令和6年産の全国作付割合で3.4%、全国5位。
北海道米販売拡大委員会によれば、北海道米の作付面積の約半数がななつぼしです。 (※この一文だけは業界団体の資料によります。ほかの記述は育成報告と農研機構データベースです)
上の系統図をたどると、ひとめぼれ、初星、そしてコシヒカリへ戻ります。 1944年に新潟で行われた交配が、北海道まで届いています。
諸説あり
コシヒカリの母本と父本
- 母本=農林22号、父本=農林1号 — イネ品種データベース検索システム「越南17号(コシヒカリ)」品種来歴文書 / イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「越南17号」 / 戦後日本のイノベーション100選「コシヒカリ」経緯
- 母本=農林1号、父本=農林22号 — コシヒカリのエピソード1 〜交配から系統の育成まで〜
農研機構の来歴文書は「「農林22号」を母とし「農林1号」を父として」と語で明記している。育成県である新潟県はこれと逆に記す。系統図は来歴文書の表記で描き、新潟県の記述をここに併記する。どちらかを誤りとは書かない。
交配した年
- 昭和19年(1944年) — コシヒカリのエピソード1 〜交配から系統の育成まで〜 / 新潟コシヒカリの軌跡 〜誕生から定着に至るまで〜 / 戦後日本のイノベーション100選「コシヒカリ」経緯
- 昭和20年(1945年) — イネ品種データベース検索システム「越南17号(コシヒカリ)」品種来歴文書 / イネ品種データベース検索システム「越南14号(ホウネンワセ)」品種来歴文書 / イネ品種データベース検索システム「奥羽224号(ハツニシキ)」品種来歴文書 / イネ品種データベース検索システム「奥羽225号(ヤマセニシキ)」品種来歴文書
農研機構の来歴文書は当時の奨励品種採用申請書に基づくとみられ、昭和20年と記す。同じ交配から出たホウネンワセ・ハツニシキ・ヤマセニシキの来歴文書も、4本そろって昭和20年と書く。新潟県の記録は昭和19年に交配し昭和20年は労力不足で栽培を見送ったとする。本文では1944年を採り、この食い違いを注記する。
農林1号の母本の表記
同じ農研機構データベースの中で、系譜図の欄と来歴文書で表記が異なる。系譜図の表記を主とし、別表記を併記する。
亀の尾4号の表記
- 亀の尾4号 — イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「陸羽132号」
- 亀ノ尾4号(一般的な表記)
農研機構データベースの表記を採る。一般に流通している表記は「亀ノ尾」だが、出典が持てるほうを主とする。
ひとめぼれの母本と父本
- 母本=コシヒカリ、父本=初星 — イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「東北143号(ひとめぼれ)」
- 母本=初星、父本=コシヒカリ — 水稲新品種「ひとめぼれ」について(宮城県古川農業試験場研究報告)
農研機構の交配組合せ欄は「コシヒカリ/初星」で、スラッシュ前が母本という慣例に従えば母はコシヒカリ。一方、育成した古川農業試験場の報告は「コシヒカリ(父)×初星(母)」と書いている。コシヒカリ自身の母本父本でも同じ食い違いが起きており(D001)、この種のずれは珍しくない。系統図は農研機構表記で描き、ここに両方を残す。
まだ確かめられていないこと
21位以下は調べていません
当サイトが収録しているのは、令和6年産の作付割合で上位20品種と、それらをコシヒカリにつなぐ品種です。21位以下にもコシヒカリの子孫は多数ありますが、まだ一次資料で検証していません。
まっしぐらの交配年
青森県の奨励品種特性一覧表にも、農研機構のデータベースにも、まっしぐら(青系138号)の交配年は書かれていません。交配組合せ「奥羽341号/山形40号」と、平成16年度の奨励品種採用は一次資料で確認していますが、交配がいつ行われたかは未確認です。どちらが母本かも、同じ理由で記していません。 2026-10-08 に、育成した機関の側をもう一度あたりました。青森県産業技術センター農林総合研究所の品種データベースのまっしぐらのページには「「まっしぐら」の来歴」という見出しがありますが、その下に本文がありません。同研究所の研究報告でウェブに出ているのは第42号(2015年)以降で、まっしぐらの育成報告にあたる号は含まれていません。つまり、育成した機関自身の公開資料にも交配年が出ていない状態です。
出典
- イネ品種データベース検索システム「越南17号(コシヒカリ)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「越南17号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム「北陸4号(水稲農林1号)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「北陸4号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム「北陸4号を親とする品種一覧」(全263行) — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
- イネ品種データベース検索システム「越南17号を親とする品種一覧」(全607行) — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「近畿34号(水稲農林22号)」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「近畿15号(水稲農林8号)」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「近畿9号(水稲農林6号)」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「陸羽132号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「陸羽20号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- コシヒカリのエピソード1 〜交配から系統の育成まで〜 — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- 新潟コシヒカリの軌跡 〜誕生から定着に至るまで〜 — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- 戦後日本のイノベーション100選「コシヒカリ」経緯 — 公益社団法人 発明協会 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「東北143号(ひとめぼれ)」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- 令和6年産 水稲の品種別作付割合 — 公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム「東北143号(ひとめぼれ)を親とする品種一覧」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- あきさかりの良さを引き出す栽培法 — 福井県 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- ぎふクリーン農業/県産品種 ハツシモ — 岐阜県 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-11
- 水稲「あさひの夢」の奨励品種採用(研究成果情報) — 農研機構 中央農業総合研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-11
- コシヒカリのエピソード2 〜奨励品種への採用から〜 — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- コシヒカリBLの導入のねらい — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- 水稲新品種「ひとめぼれ」について(宮城県古川農業試験場研究報告) — 宮城県古川農業試験場 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- 平成5年冷害における水稲品種「ひとめぼれ」の耐冷性(日本作物学会東北支部会報 第37号, 1994年) — 日本作物学会東北支部 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- 水稲新品種「ななつぼし」の育成(北海道立農試集報 83, 1-10, 2002年) — 北海道立中央農業試験場 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-11
- ななつぼし(北海道のお米) — 北海道米販売拡大委員会 ・ 確認日 2026-09-11
- イネ品種データベース検索システム「空育163号(ななつぼし)」交配組合せ — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-11
- イネ品種データベース検索システム「空育150号」交配組合せ — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-11
- イネ品種データベース検索システム「近畿15号(水稲農林8号)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-16
- イネ品種データベース検索システム「近畿9号(水稲農林6号)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-16
- イネ品種データベース検索システム「越南12号(ヤマコガネ)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
- イネ品種データベース検索システム「山陰47号(ヤエホ)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
- イネ品種データベース検索システム「中部17号(ミネアサヒ)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01