系統図
図を飛ばして一覧を見る親
交配組合せ: コシヒカリ(MNU受精卵処理による突然変異)
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コシヒカリ 突然変異
越南17号
出典: イネ品種データベース検索システム「越南17号を親とする品種一覧」(全607行) / イネ品種データベース検索システム 来歴文書「ミルキークイーン」
子孫
続柄は、いちばん近い血のつながりで数えています。系統図の段は交配の順序で決めているので、経路が複数ある品種は続柄より下の段に描かれることがあります。
交配ではなく、1個の遺伝子を変えた
ミルキークイーンは、コシヒカリと別の品種を掛け合わせて作られたのではありません。 コシヒカリそのものに、人の手で突然変異を起こさせたものです。
1985年に農業研究センター稲育種法研究室において、「コシヒカリ」の5個体に受精卵MNU処理を行い、650粒の種子を得た。
MNUは突然変異を誘発する薬剤です。受精卵の段階で処理し、得た650粒を育てる。 翌年に500個体、その次の年に各個体から1穂ずつ採種して玄米の白濁を調べ、 半糯の突然変異個体が2個体だけ見つかりました。
系統名が3回変わった
見つかった2個体には「88M16」「88M18」という番号が付きます。 1991年に「88M16」が「鴻271」になり、1992年に「関東168号」と命名されました。
88M16 → 鴻271 → 関東168号 → ミルキークイーン。 一つの品種が、資料によって4通りの名前で呼ばれうるということです。 系統図でどの名前を使うかは、このサイトでは地方番号(関東168号)を添えて解決しています。
粘るが、見た目は濁る
アミロース含量は、9~12%で玄米はやや不透明となることが多いが、良質である。 炊飯米としては「コシヒカリ」より粘りが強く、良食味である。
ふつうのうるち米のアミロース含量は20%前後です。それが半分以下になっている。 粘りが強くなる代わりに、玄米が不透明になる。 資料は「やや不透明となることが多いが、良質である」と、不利な点を先に書いています。
栽培特性は「コシヒカリ」とほぼ同一である。
畑で見分けはつきません。変わったのは米粒の中身だけです。
諸説あり
コシヒカリの母本と父本
- 母本=農林22号、父本=農林1号 — イネ品種データベース検索システム「越南17号(コシヒカリ)」品種来歴文書 / イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「越南17号」 / 戦後日本のイノベーション100選「コシヒカリ」経緯
- 母本=農林1号、父本=農林22号 — コシヒカリのエピソード1 〜交配から系統の育成まで〜
農研機構の来歴文書は「「農林22号」を母とし「農林1号」を父として」と語で明記している。育成県である新潟県はこれと逆に記す。系統図は来歴文書の表記で描き、新潟県の記述をここに併記する。どちらかを誤りとは書かない。
交配した年
- 昭和19年(1944年) — コシヒカリのエピソード1 〜交配から系統の育成まで〜 / 新潟コシヒカリの軌跡 〜誕生から定着に至るまで〜 / 戦後日本のイノベーション100選「コシヒカリ」経緯
- 昭和20年(1945年) — イネ品種データベース検索システム「越南17号(コシヒカリ)」品種来歴文書 / イネ品種データベース検索システム「越南14号(ホウネンワセ)」品種来歴文書 / イネ品種データベース検索システム「奥羽224号(ハツニシキ)」品種来歴文書 / イネ品種データベース検索システム「奥羽225号(ヤマセニシキ)」品種来歴文書
農研機構の来歴文書は当時の奨励品種採用申請書に基づくとみられ、昭和20年と記す。同じ交配から出たホウネンワセ・ハツニシキ・ヤマセニシキの来歴文書も、4本そろって昭和20年と書く。新潟県の記録は昭和19年に交配し昭和20年は労力不足で栽培を見送ったとする。本文では1944年を採り、この食い違いを注記する。
農林1号の母本の表記
同じ農研機構データベースの中で、系譜図の欄と来歴文書で表記が異なる。系譜図の表記を主とし、別表記を併記する。
亀の尾4号の表記
- 亀の尾4号 — イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「陸羽132号」
- 亀ノ尾4号(一般的な表記)
農研機構データベースの表記を採る。一般に流通している表記は「亀ノ尾」だが、出典が持てるほうを主とする。
まだ確かめられていないこと
21位以下は調べていません
当サイトが収録しているのは、令和6年産の作付割合で上位20品種と、それらをコシヒカリにつなぐ品種です。21位以下にもコシヒカリの子孫は多数ありますが、まだ一次資料で検証していません。
まっしぐらの交配年
青森県の奨励品種特性一覧表にも、農研機構のデータベースにも、まっしぐら(青系138号)の交配年は書かれていません。交配組合せ「奥羽341号/山形40号」と、平成16年度の奨励品種採用は一次資料で確認していますが、交配がいつ行われたかは未確認です。どちらが母本かも、同じ理由で記していません。 2026-10-08 に、育成した機関の側をもう一度あたりました。青森県産業技術センター農林総合研究所の品種データベースのまっしぐらのページには「「まっしぐら」の来歴」という見出しがありますが、その下に本文がありません。同研究所の研究報告でウェブに出ているのは第42号(2015年)以降で、まっしぐらの育成報告にあたる号は含まれていません。つまり、育成した機関自身の公開資料にも交配年が出ていない状態です。
出典
- イネ品種データベース検索システム「越南17号(コシヒカリ)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「越南17号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム「北陸4号(水稲農林1号)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「北陸4号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム「北陸4号を親とする品種一覧」(全263行) — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
- イネ品種データベース検索システム「越南17号を親とする品種一覧」(全607行) — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「近畿34号(水稲農林22号)」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「近畿15号(水稲農林8号)」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「近畿9号(水稲農林6号)」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「陸羽132号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「陸羽20号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- コシヒカリのエピソード1 〜交配から系統の育成まで〜 — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- 新潟コシヒカリの軌跡 〜誕生から定着に至るまで〜 — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- 戦後日本のイノベーション100選「コシヒカリ」経緯 — 公益社団法人 発明協会 ・ 確認日 2026-09-10
- あきさかりの良さを引き出す栽培法 — 福井県 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- ぎふクリーン農業/県産品種 ハツシモ — 岐阜県 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-11
- 水稲「あさひの夢」の奨励品種採用(研究成果情報) — 農研機構 中央農業総合研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-11
- コシヒカリのエピソード2 〜奨励品種への採用から〜 — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- コシヒカリBLの導入のねらい — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
- イネ品種データベース検索システム「近畿15号(水稲農林8号)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-16
- イネ品種データベース検索システム「近畿9号(水稲農林6号)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-16
- イネ品種データベース検索システム 来歴文書「ミルキークイーン」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-25
- イネ品種データベース検索システム「越南12号(ヤマコガネ)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
- イネ品種データベース検索システム「山陰47号(ヤエホ)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01