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コシホマレ

親はコシヒカリ(母本)と収921(父本)です。1958年に交配。育成は北陸農業試験場。

北陸77号 HOK0000770

水稲農林22号 → コシヒカリ 水稲農林1号 → コシヒカリ 水稲農林8号 → 水稲農林22号 水稲農林6号 → 水稲農林22号 森多早生 → 水稲農林1号 陸羽132号 → 水稲農林1号 銀坊主 → 水稲農林8号 朝日 → 水稲農林8号 上州 → 水稲農林6号 撰一 → 水稲農林6号 陸羽20号 → 陸羽132号 亀の尾4号 → 陸羽132号 愛国 → 陸羽20号 コシヒカリ → コシホマレ 収921 → コシホマレ コシホマレ 北陸77号 コシヒカリ 越南17号 ・ 32.6% 収921 水稲農林22号 近畿34号 水稲農林1号 北陸4号 森多早生 陸羽132号 陸羽20号 亀の尾4号 愛国 水稲農林8号 近畿15号 水稲農林6号 近畿9号 上州 撰一 銀坊主 朝日
系統図には、この品種の親と、コシヒカリへつながる血筋を描いています。子孫については、作付割合のある主な品種だけを描き、もう一方の親は下の一覧に交配組合せとして全件記載しています。図に描いていない子孫も、下の「子孫」に全件出しています。うすい枠は品種名のついていない育成系統です。

親

交配組合せ: コシヒカリ/収921

子孫

続柄は、いちばん近い血のつながりで数えています。系統図の段は交配の順序で決めているので、経路が複数ある品種は続柄より下の段に描かれることがあります。

父は、品種にならなかった系統

「北陸77号」は、昭和33年北陸農業試験場において「コシヒカリ」を母とし、「収921」(ハツミノリ×藤坂5号)を父として人工交配をおこない

父の名前は「収921」です。これは品種名ではなく、系統番号です。

品種として登録されなかった系統は、名前を持たないまま親になり、 その後の記録では番号で呼ばれ続けます。 系統図の中には、こうした「名前のない親」が少なくありません。

来歴文書は、その収921がどういう交配かを括弧で足しています。 ハツミノリ×藤坂5号。親の親まで1行で分かるようになっている。

名前が2回変わっている

昭和38年「収1218」として生産力検定試験、系統適応性検定試験および特性検定試験に供試した。

交配は1958年。1963年に「収1218」という番号が付き、 1965年に「北陸77号」として命名登録されました。

収921(父)と収1218(本人)。同じ「収」の番号が、親と子で並んでいます。 番号だけを見ていると親子関係が分からなくなるのは、このためです。

食味で選ばれた

食味,品質がすぐれている

当時の比較相手にはフジミノリ、レイメイ、八千穂、越路早生、日本海が挙げられています。 対象作付面積の合計は86,400ha。 来歴文書は、置き換える相手の面積まで書き出しています。

どれだけの田を狙った品種なのかが、数字で残っているということです。

諸説あり

コシヒカリの母本と父本

農研機構の来歴文書は「「農林22号」を母とし「農林1号」を父として」と語で明記している。育成県である新潟県はこれと逆に記す。系統図は来歴文書の表記で描き、新潟県の記述をここに併記する。どちらかを誤りとは書かない。

交配した年

農研機構の来歴文書は当時の奨励品種採用申請書に基づくとみられ、昭和20年と記す。同じ交配から出たホウネンワセ・ハツニシキ・ヤマセニシキの来歴文書も、4本そろって昭和20年と書く。新潟県の記録は昭和19年に交配し昭和20年は労力不足で栽培を見送ったとする。本文では1944年を採り、この食い違いを注記する。

農林1号の母本の表記

同じ農研機構データベースの中で、系譜図の欄と来歴文書で表記が異なる。系譜図の表記を主とし、別表記を併記する。

亀の尾4号の表記

農研機構データベースの表記を採る。一般に流通している表記は「亀ノ尾」だが、出典が持てるほうを主とする。

まだ確かめられていないこと

21位以下は調べていません

当サイトが収録しているのは、令和6年産の作付割合で上位20品種と、それらをコシヒカリにつなぐ品種です。21位以下にもコシヒカリの子孫は多数ありますが、まだ一次資料で検証していません。

まっしぐらの交配年

青森県の奨励品種特性一覧表にも、農研機構のデータベースにも、まっしぐら(青系138号)の交配年は書かれていません。交配組合せ「奥羽341号/山形40号」と、平成16年度の奨励品種採用は一次資料で確認していますが、交配がいつ行われたかは未確認です。どちらが母本かも、同じ理由で記していません。 2026-10-08 に、育成した機関の側をもう一度あたりました。青森県産業技術センター農林総合研究所の品種データベースのまっしぐらのページには「「まっしぐら」の来歴」という見出しがありますが、その下に本文がありません。同研究所の研究報告でウェブに出ているのは第42号(2015年)以降で、まっしぐらの育成報告にあたる号は含まれていません。つまり、育成した機関自身の公開資料にも交配年が出ていない状態です。

出典

  1. イネ品種データベース検索システム「越南17号(コシヒカリ)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  2. イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「越南17号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  3. イネ品種データベース検索システム「北陸4号(水稲農林1号)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  4. イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「北陸4号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  5. イネ品種データベース検索システム「北陸4号を親とする品種一覧」(全263行) — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
  6. イネ品種データベース検索システム「越南17号を親とする品種一覧」(全607行) — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
  7. イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「近畿34号(水稲農林22号)」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
  8. イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「近畿15号(水稲農林8号)」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  9. イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「近畿9号(水稲農林6号)」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  10. イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「陸羽132号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  11. イネ品種データベース検索システム 交配系譜図「陸羽20号」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  12. コシヒカリのエピソード1 〜交配から系統の育成まで〜 — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  13. 新潟コシヒカリの軌跡 〜誕生から定着に至るまで〜 — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  14. 戦後日本のイノベーション100選「コシヒカリ」経緯 — 公益社団法人 発明協会 ・ 確認日 2026-09-10
  15. あきさかりの良さを引き出す栽培法 — 福井県 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  16. ぎふクリーン農業/県産品種 ハツシモ — 岐阜県 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-11
  17. 水稲「あさひの夢」の奨励品種採用(研究成果情報) — 農研機構 中央農業総合研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-11
  18. コシヒカリのエピソード2 〜奨励品種への採用から〜 — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  19. コシヒカリBLの導入のねらい — 新潟県 農林水産部 農産園芸課 ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-10
  20. イネ品種データベース検索システム「近畿15号(水稲農林8号)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-16
  21. イネ品種データベース検索システム「近畿9号(水稲農林6号)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-16
  22. イネ品種データベース検索システム 来歴文書「コシホマレ」 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-09-25
  23. イネ品種データベース検索システム「越南12号(ヤマコガネ)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01
  24. イネ品種データベース検索システム「山陰47号(ヤエホ)」品種来歴文書 — 農研機構 次世代作物開発研究センター ・ 一次資料 ・ 確認日 2026-10-01